「犬が舐める行動の理由」愛情表現?注意点は?

愛犬は「舐める」という行動でさまざまな気持ちを表しています。

  • 愛情表現
  • 遊んでほしい
  • ごはんの催促 etc...

飼い主様の中には、

「ストレスが溜まっているのかな?」

「頻繁に舐めるけどやめさせたほうが良いのかな?」

「病気にならないかな?」

不安に思っている人もいるかと思います。

愛犬が今、どう思っているのか?

なぜそのような行動をとっているのか?

しっかりと理解していきましょう。

わんちゃんが舐める理由は?

何かしてほしいことがある

  • 遊んでほしい
  • ごはんを食べたい etc...

何かしてほしいことがあるとき自分に注意を引こうと舐めてくることがあります。

わんちゃんは喋ることができません。

そこで、「舐める」という行為でコミュニケーションをとり、飼い主様に意図を伝えようとしています。

愛情を表している

  • 「好き」という気持ちを伝えたい
  • 飼い主様が喜んだから etc...

スキンシップの一環としている。

一緒に生活をしていく中で共感性が高くなり、感情が伝わり舐めていることも。

良い匂いがしている

わんちゃんの嗅覚はとても優れています。

そのため、人の匂いも強く感じている。

人以外にも食べ物の匂いなどわんちゃんにとって気になる匂いがする場合、そこを舐めて確認することがあります。

 舐める場所によって心理は違う!?

先ほど、どのようなときにわんちゃんが「舐める」という行動をとるのか理解できたかと思います。

そして、わんちゃんは舐める場所によってその意味が異なります。

次にどこを舐めているか?で心理を理解できるようにしましょう。

顔を舐めてくる

子犬のときに母犬にごはんをねだるときにしていた行為。

そのため、「愛情表現」「信頼」を意味します。

愛犬は飼い主様が考えている以上に表情を観察しているもの。

飼い主様が喜んでいるのをみて愛情を表現したり甘えたりしています。

手を舐めてくる

飼い主様の手は、

  • ボールを投げる
  • おもちゃで遊んでくれる
  • 頭や体を撫でてくれる etc...

「かまってほしい」「もっと遊んでほしい」と思っています。

「催促」という意味が込められている可能性が高いです。

また、撫でようとすると噛もうとしたり、威嚇されたりする場合は誰かに叩かれたり嫌な体験を思い出している可能性があるので注意しましょう。

足を舐めてくる

 靴や靴下を履いているため匂いが強く残っており、汗をかきやすい場所です。

そのため、汗に含まれている塩分を舐めている可能性があります。

同じ理由で脇を良く舐めるわんちゃんもいます。

癖になりやすく雑菌が含まれていることも。

舐め出した場合は放置せずにやめさせるようにしつけをしておきましょう。

自分の体を舐める

 わんちゃんは自分の尻尾や足を舐めることがあります。

体を清潔に保つため毛繕いをしていることもあるのですが、頻繁に同じところを舐め続けている場合はストレスや皮膚病のサインかも。

皮膚が赤くただれるほど舐め続けているときは要注意。

動物病院に相談しましょう。

 ワンちゃん同士で舐め合う

散歩中に他のわんちゃんと出会ったとき、多頭飼いの場合に見られることがあります。

同居犬や知り合いのわんちゃん同士であれば愛情表現や仲間意識でコミュニケーションをとっています。

散歩中に出会ったわんちゃんを舐めたときは、「敵意がない」ことを示しています。

ただし、お尻を嗅いだり舐めたりする場合は要注意。

お尻から発する強い匂いから相手の情報を得ようとする行動で自分の優位性を示そうとしている可能性があります。

行動がエスカレートするとケンカに発展することも。

トラブルにならないように配慮しましょう。

モノを舐める

  • ソファ
  • 机 etc...

食べ物をこぼしたとき人が気づかない匂いにもわんちゃんは気づきます。

そのため、匂いや味を確認することがほとんど。

食べ物の匂いが取れると舐めるのをやめるでしょう。

長時間舐め続けている場合は、

  • 不安を落ち着かせようとしている
  • 退屈している
  • ストレスの表れ

モノを舐めることで解消しようとしています。

衛生面、誤飲を防ぐためにも舐める原因を取り除いていきましょう。

舐められたときの注意点 

「可愛いからされるがままです」

「愛情を感じるので嬉しいです」

気持ちはわかります。

話すことのできないわんちゃんにとっては「舐める」という行為はコミュニケーションの一つとして必要になってくるのかもしれません。

しかし、その裏にはリスクもあることを理解し注意していきましょう。

舐められた後は手を洗う

わんちゃんは排泄物やお尻周りなど、人は口にしないような汚いものを舐めることがあります。

それらを舐めた後に飼い主様の手を舐めることで菌が移る可能性が。

わんちゃんに舐められた場所でどこか体を触ったりすることはせずに、まずは手洗いをすることにしましょう。

ハンドクリームに注意する

ハンドクリームは多くの成分が含まれています。

そして、それらはわんちゃんが舐められることを想定し作られていません。

匂いや味がするので舐めたがるわんちゃんもいるかと思いますが舐めさせないように注意。

どうしても舐めたがる場合は成分を把握し問題ないか確認しましょう。

わんちゃんも人も病気になる可能性がある

 口を舐めることが好きなわんちゃんも多いはず。

口は病原菌が体内に入る部位です。

触れ合う行動で病気が移ることも。

それは人からわんちゃんだけでなく、逆の可能性もあります。

更なる問題としては病気になった愛犬や飼い主様を経由して周囲にも感染するリスクが。

舐めることに慣れてしまうと初対面の人でも舐めることに抵抗がなくなっていることは十分にあります。

注意していきましょう。

愛犬が舐めないようにするには?

入念に掃除をする

食べ物の匂いに反応している可能性があります。

その場合はきれいに掃除をして食べ物の汚れ、匂いをとることが効果的。

よく舐めているところを重点的に取り除いていきましょう。

そのとき、使用する消臭剤には要注意。

わんちゃんが舐めると危険な成分が含まれている可能性があります。

必ず成分はチェックして使用していきましょう。

コミュニケーションが足りているか確認する

  • 散歩の時間
  • 遊ぶ時間
  • 家での過ごし方 etc...

何かを要求しているときに舐めていることがあります。

愛犬が満足しているか寂しい思いをしていないかしっかりと見てあげましょう。

なかなかコミュニケーションに時間が取れない場合は、お気に入りのおもちゃを用意するなど舐める行為の代用を考えましょう。

ストレスの原因を取り除く

  • ごはんは足りているか
  • 運動する時間を作れているか
  • 安心できる環境を作れているか etc...

ストレスの原因をできるだけ取り除いてあげれるよう普段の生活を見直していきましょう。

それでもしつこく舐めるようでしたら病気の可能性もあるので病院に行くことをおすすめします。

まとめ

いかがだったでしょうか?

わんちゃんが飼い主様を舐めるということはコミュニケーションをとるための手段だといえます。

可愛くてより絆が深まったような気がしますよね。

しかし、その行動の裏には不安なことも。

なぜそのようなことをするのか。

正しい知識をつけ、愛犬と健康な毎日を送ってください。

では。